長徳寺(曹洞宗)

〒754-1101 山口県山口市秋穂東7052

電 話/083-984-3454   

FAX/083-984-5770

【御詠歌】

ゆるやかに 渡る鐘の音 あいお路に

ながけき徳を 今に伝えん 

 

【秋穂八十八カ所霊場】

 長徳寺の鐘楼に上がれば、野を渡る風が頬をなぶる。かすかに潮の香りがするのは気のせいか。

 「秋の穂の満ちわたる郷なり」(「風土注進安」)と、その地名にもなるがごとく、のどかな田園風景が視界に広がる。

 吉敷郡秋穂町。山口県の中ほど、瀬戸内海に面したこの町は、海も山もなだらかに続き、かつては廻船、塩田により栄えたという。この美しい海を若者たちが見逃すはずはない。今や秋穂は県内でも有数のマリンスポーツのメッカなのである。

 もし時間にゆとりがあれば、国民宿舎秋穂荘にも立ち寄りたい。ここでは名物の活クルマエビや新鮮な魚介を格安に食べさせてくれる。

 秋穂を少し歩けば、あちこちに大小の堂宇が点在するのに気づかされる。「秋穂八十八カ所霊場」である。天明三年(1783)、性海法印が四国から護符と御砂を持ち帰り開いたといわれるこの霊場は、全国でも四国に次ぐ歴史を誇る。今でも旧暦の三月二十日、二十一日の縁日には遍路で大いに賑わうという。

長徳寺の境内地にも幾つかそのお堂を抱える。中でも、裏山にある十五番札所は学業成就に験ありとて、つとに名をはせるという。

 長徳寺について「町史」は次のように記す。

 古くは定林寺、さらに古くを胎蔵寺と称す。胎蔵寺の創建年代、開山、開基等は不明。寺伝によると、文明年中(1469~87)に省庵悟公という僧が再興す、とあるのが最も古い記録であるという。

 元和年中(1615~24)再開基蘭登全芝和尚が寺号を定林寺と改める。ついで寛文年中(1661~73)天下無本寺御制禁の布令があったとき、鯖山禅昌寺の五世一燈石純和尚を勧請開山とし、禅昌寺末となる。爾来、寺門を護持してきたが、明治維新の廃仏毀釈により廃寺となる。明治四年(1871)現住職より五代前の徹山太伝和尚が長府功山寺の末寺で壇ノ浦に寺籍のあった長徳寺を引寺するに尽力、以来長徳寺と称し寺門は栄えて今にいたる。

 

【道順】

電車・バスの場合=JR山陽本線・大道駅から秋穂行きバスで「青江」下車。または山陽新幹線・山陽本線の新山口駅から秋穂行きバスで「中野」または「農協前」下車。

車の場合=山陽自動車道・山口南IC(下りのみ出可、上りのみ入可)を出て国道二号線を小郡方面へ三百メートル進んで左折、山口セミナーパークを過ぎて、次の信号を左折、さらに次の信号を右折し寺へ。山門前に駐車場、普通車三十台、大型バス一~二台可。 


中国四十九薬師霊場会事務局

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