〒682-0132 鳥取県東伯郡三朝町三徳1016
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【御詠歌】
わけのぼる 道はみとくの 山ふかみ
心もすめる 谷川の音
三朝温泉は、関西の奥座敷ともいわれる。
その昔、源頼朝の家来大久保左馬之祐が、主家の再興を願って、三徳山へ参詣の途次、霊夢をこうむり発見したとか。ほかに白鷺の湯あみ伝説もあるが、ラジウムの含有量は日本一で、三朝川畔に湧く露天風呂にも旅情がある。
三朝温泉の東方、三徳川をさかのばったところに三仏寺がある。辺りは千古の森に覆われて、断崖の峰に国宝の投入堂がある。
『天台宗寺院⼤観』には、
―本尊阿弥陀如来。(四尺八寸立木像)慶雲三年(706)役行者
金剛蔵王菩薩を勧請して一宇を建立す。いま奥之院投入堂
(方一間)と称するものこれなり。堂宇は特別保護建造物にし
て安置せる蔵王菩薩(木立像)は国宝なり。嘉祥二年(849)
慈覚大師山麓に堂宇を建立して一山総本堂となす。堂宇三十
八・末門三千・寺領三千石を有する大伽藍なりしも、爾後、
数回の火災により、慶長年中(1596~1615)に至りて、
支院三ケ寺となる。
寛永十年(1633)国守池田家より寺領百三十余石の寄付あ
り。また頽破の都度に修繕せらる。 明治十一年(1878)十一
⽉より四ケ寺となり、当寺本堂を以て総本堂となす。納経
堂・地蔵堂・文殊堂はいずれも特別保護建造物にして、この
他に愛染堂・観音堂・参籠堂あり。境内地一万三千坪・田畑
山林あり、寺宝に古銅鏡一面(国宝)・太刀・判物類も多く蔵
す。